News Release

カーライル、AOI TYO Holdingsの経営陣らによるMBOの一環として、同社の株式を取得

 

報道関係各位

                                                      2021年9月30日

カーライル・ジャパン・エルエルシー

 

 カーライル、AOI TYO Holdingsの経営陣らによるMBOの一環として、同社の株式を取得

 

世界有数の投資会社であるカーライル(本社:米国ワシントンD.C.、日本代表:山田和広、以下「カーライル」)が運営・管理するファンドであるスタジオクルーズ株式会社(Studio Cruise Co., Ltd.)は、広告制作大手のAOI TYO Holdings株式会社(以下「AOI TYO」)の代表取締役グループCEO中江康人氏(以下「中江氏」)および代表取締役グループCOO上窪弘晃氏(以下「上窪氏」)によるMBO(マネジメント・バイアウト)の一環として実施しておりました同社に対するTOB(株式公開買い付け)成立および同社における株主をスタジオクルーズ株式会社のみとするための株式併合の効力発生に伴い、AOI TYOの全株式を保有することとなりましたので、お知らせいたします。

AOI TYOは、株式会社AOI Pro.と株式会社TYOの経営統合により設立された共同持株会社で、国内の広告・映像制作市場(テレビCM・デジタル)においてトップシェアを有しています。近年、メディアを取り巻く事業環境は、媒体の多様化やテクノロジーの進化、広告主における広告戦略の変化、新型コロナウイルスの影響の長期化による消費者の行動様式の変化などに伴い、急激に変化しています。このような過渡期の中、AOI TYOとして長期的な企業価値向上を目指し、非公開化を通じてビジネスモデルをさらに発展させ一層盤石な経営基盤を確立するため、中江氏および上窪氏は、カーライルと共同でMBOを実施する決断に至りました。なお、両氏をはじめとする現経営陣は、引き続き同社の経営にあたります。

AOI TYOはテレビCM制作に加え、今後も継続的な成長が見込まれるデジタル動画広告などのデジタルメディアにより対応するとともに、多様化する広告主のニーズにより合致する複合的なソリューションの提供を拡充してまいります。そのために、カーライルとAOI TYOで協働して、優秀な人材の獲得、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)などの技術への投資、テクノロジーと映像制作が融合したコンテンツへの戦略投資および戦略的なM&Aの実施などを行い、スピードを上げて同社の改革に取り組んでまいります。また、カーライルは、必要に応じて外部からの経営人材やアドバイザーの登用、国内外の企業との協業促進など、AOI TYOの持続的な事業成長に資する支援を行います。

中江氏は、「デジタルトランスフォーメーションが加速する中、映像を中心とするコミュニケーションツールの企画・制作に対するニーズは増加しており、こうした変化は当社にとって事業成長のチャンスです。このチャンスをしっかりと捉え、『プロデュース機能のアップデート』をテーマに『事業セグメントの再構築』を重点施策として掲げる当社の中期経営計画をスピード感と実行力を持って遂行し、長期的な成長を目指すにあたり、カーライルの知見とネットワーク、またテクノロジー分野における豊富な実績は、AOI TYOに大きな価値をもたらすものと確信しております」とコメントしました。

また、上窪氏は、「当社は、広告会社を主な顧客とするコンテンツプロデュース事業と広告主との直接取引を中心とするコミュニケーションデザイン事業を展開しております。IMC(Integrated Marketing Communication:統合型マーケティング・コミュニケーション)へのニーズが増加する中、当社が強みとするメディアミックスに依らないフルラインサービスを活かし、広告主のプロモーション戦略の立案からアウトプットまでを包含するワンストップソリューションの提供拡大など、カーライルとのパートナーシップを通じて、事業強化を推進していきます」とコメントしました。

カーライルのマネージング・ディレクター、小倉淳平は、「AOI TYOは、クオリティの高い映像制作のトッププレイヤーとして強固なポジションを確立しています。メディア業界が転換期を迎える中、同社が次の成長ステージに進むべく、パートナーとしてカーライルを選んでくださったことを光栄に思います。今後、同社の経営陣および従業員と一丸となって持続的な企業価値向上実現を支援いたします。TMT(テクノロジー・メディア・テレコム)業界はカーライルがグローバルで注力するセクターの一つであり、加速するデジタルトランスフォーメーションを背景に、今後もメディアやソフトウェア、システムインテグレーター(SIer)など、同セクターにおける投資案件を通じて事業変革や成長支援を推進していきます」とコメントしました。

カーライルは、グローバルで20年以上にわたってテクノロジー分野に投資しており、2021年6月30日現在、総額260億ドル以上の投資を行ってきました。メディア関連の投資先には、バーシー・イノベーション(VerSe Innovation)、ライブユー(LiveU)、ディスガイズ(disguise)などがあります。なお、本件はカーライルの日本向けバイアウト第 4 号ファンド(CJP IV)より拠出されます。

 

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AOI TYO Holdingsについて
広告コンテンツの戦略立案・企画・制作を行うAOI Pro.とTYOの共同持株会社として2017年に設立。AOI TYOグループでは、国内最大規模のテレビCM制作事業を始め、ポストプロダクション事業、xRコンテンツの企画制作等幅広い映像制作を行うコンテンツプロデュース事業と、広告・マーケティングソリューション領域において映像からデジタルソリューション、PR、イベント、空間デザイン等、全方位型のエグゼキューションを提供するコミュニケーションデザイン事業を手掛けています。
詳しくは、https://aoityo.com/ をご覧ください。

 

カーライルについて
カーライル(CG:NASDAQ)は、深い業界知識を有し、グローバルに展開する投資会社で、「グローバル・プライベート・エクイティ」「グローバル・クレジット」「インベストメント・ソリューションズ」の 3 つの分野で投資活動を展開しています。カーライルの目的は、関連する投資家、投資先企業、社会の為に投資を行い、価値を創造することであり、2021年 6月末時点の運用資産は総額で 2,760 億ドルに上ります。現在、世界 5大陸の 27拠点に1,800 名以上の社員を擁しています。カーライルは、日本に特化した円建てのバイアウト・ファンド、「カーライル・ジャパン・パートナーズ」を運用しており、これまでに国内で 31件の投資を実行しています。また、日本企業の海外展開、事業効率の改善、経営インフラの強化などを支援してきた実績を有します。
詳しくは、www.carlyle.com をご覧ください。

 

【本件に関するお問い合わせ先】
Kekst CNC 大谷 みな子、斎藤 愛、田辺 圭弥
電話番号:03-5156-0190 / 03-5156-0189 / 03-5156-0102
Email:carlyle@kekstcnc.com